レンジ内での相場展開
ドル円は小動き。90円半ばを中心に2円にも満たないレンジ内での相場展開となった。海外勢を中心に日銀による追加金融緩和策期待を背景としたドルの買い支えと、年度末を控え国内企業による資金還流のためのドル売りの重石に挟まれ方向感に乏しい展開だった。一時欧州のソブリンリスクと中国の金融引き締め観測から小緩んだものの影響は長続きしなかった。
欧州通貨はユーロが週前半ではギリシャやポルトガルのリスクが意識され弱含んだが、週後半になるとギリシャ救済観測の強まりとともに買い戻しが進み強含む流れ。米国FOMCユーロ円も週末にかけて一時125円台に乗せるなど堅調な展開となった。
一方ポンドは量的緩和の拡大観測や政局への先行き懸念などが材料視されたことから全般的に軟調に推移、週末にかけてはユーロに連れて上昇したことから週初のレベルまで水準を回復したもののユーロに比べるとその弱さが目立つ状況となった。